アボカドは、筋トレやダイエットに最適な食材なのはご存じでしょうか。アボカドといえば、脂質が多くカロリーが高いため、太るというイメージを持っている人もいると思います。アボカドには、筋肉を成長させる上で重要なタンパク質、疲労回復や栄養の吸収に不可欠なビタミン、ミネラルなどさまざまな栄養素が含まれます。
アボカドのように1つの食材から複数の栄養素が摂れる食材は限られます。まずは、アボカドのカロリーや栄養素、効果について見てみましょう。
⚪︎カロリー
アボカドと複数の果物類の100gあたりのカロリーをみてきましょう。
・バナナ 93カロリー
・アボカド 178カロリー
・キウイ 51カロリー
同じ果実類であるバナナとカロリーを比較してみると、バナナは100gあたり93kcalと、半分以下のカロリーであり、アボカドは比較的高カロリーとなります。
なぜカロリーが高いのかというと、良質な脂質が多く含まれていることにあります。脂質は、三大栄養素ともいわれており、人間の体にはなくてはならないエネルギー源です。ただし、カロリーが高いのは紛れもない事実なので、摂取量には注意しましょう。
⚪︎タンパク質
アボカドは筋肉を作ったり、血液を作ったりするのに重要なタンパク質も含まれています。本来、タンパク質を分解するのには、肝臓に負担がかかってしまいますが、アボカドには肝臓の働きをサポートしてくれるグルタチオンという栄養素まで含まれます。そのため、アボカドは肝臓に負担をかけずにタンパク質を摂ることができます。
⚪︎ビタミンE
アボカドには、ビタミンEが多く含まれます。ビタミンEが不足してしまうと、神経や筋障害の症状、血行不良、冷え性、頭痛、肩こりなどを起こしやすくなります。
ビタミンEが不足すると、さまざまな症状が起こってしまう可能性があるため進んで摂っていきたい栄養素になります。さらにアボカドは、1日に摂取するべきビタミンEの量の半分量が含まれます。アボカドから不足したビタミンEを補っていくと効率的でしょう。
⚪︎食物繊維
アボカドに含まれる食物繊維はごぼう1本分に相当するといわれています。ごぼうを1本丸ごと食べるとなると根気がいりますが、アボカドを1個食べることは容易にできます。食物繊維が豊富だと、腸内環境をよくしたり、生活習慣病の予防になります。便秘がちの人やダイエットをしている人におすすめの食材となります。
⚪︎オレイン酸
アボカドには、不飽和脂肪酸と呼ばれるオレイン酸という成分が豊富に含まれ、悪玉コレステロールを減らして、血液をサラサラにしてくれる効果があります。脂質が多めの肉などを食べる際にアボカドを一緒に摂ると、コレステロール値を下げてくれる効果も期待できます。高血圧や糖尿病など、生活習慣病の方は特に積極的に摂ってほしい栄養素になります。
⚪︎カリウム
アボカドにはカリウムという栄養素も多く、果物や野菜に含まれていることが多い栄養素になります。果物のカリウム含有量をみてみましょう。
・バナナ(1本) 488mg
・キウイ(1個) 320mg
・メロン(1/2個) 800mg
・アボカド(1/2個) 648mg
このカリウム含有量から分かるように、アボカドは1/2個でも多量のカリウムが含まれます。カリウムには塩分を体外に排出してくれる役割をもっており、浮腫みにくくしたり血圧を正常に保つ効果が期待出来ます。
⚪︎グルタオチン
アボカドには、抗酸化作用があるグルタチオンが豊富に含まれます。グルタチオンは、老化や病気の予防効果や肝臓などでアルコールなどの有害物質の解毒作用を促進してくれる効果が期待できます。お酒を飲む際は、つまみとしてアボカドを食べるといいでしょう。